2004年第16戦  Chevy 500

Texas Motor Speedway (Texas, USA)

やっと雪辱成る!カストロネベス遅すぎる今季初優勝も来季への決意!

 10月17日、IRLインディカーシリーズも今季の最終戦を迎え、テキサスモータースピードウェイで今季2戦目のIRLレースが行われた。同じサーキットでレースが行われるのは今季が最後となるが、ハイバンクと激しい接近戦が見物のテキサスで、今回も激しいレースが展開された。レースはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が前回逃した優勝目指して、気合いの入った走りを見せ、チームメートのサム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)と共に、襲い掛かってくるホンダ勢と激しいトップ争いを繰り返し、180周目にトップに立つと、以後は譲ることなく守り切ってカストロネベスがチェッカーを受け、トヨタにとっては実に開幕戦以来となる優勝を遂げた。カストロネベスにとっては今季の初優勝。昨季までの活躍が嘘のように今季は苦しんだカストロネベスやペンスキー勢だったが、最後のレースで、遅すぎるとは言え雪辱を遂げ、来季への巻き返しの決意を結果で表明した。2位のトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)、3位のダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)を含め、ホンダ勢は最後のレースを取られたことで、結果とは裏腹に苦渋の思いを噛みしめたことだろう。また、このレースで、日本のファンにとっては嬉しい結果が舞い込んだ。今季を通してルーキーオブザイヤー争いをリードして来た松浦孝亮選手(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)が、タイトルを争うエド・カーペンター(チーバー・レーシング)が早々にリタイヤしたことにより、ルーキータイトルを獲得した。レースは同じく早々にリタイヤしたため充実感はないかもしれないが、日本人初の名誉ある称号を手に入れたことで、今後に大きな期待が寄せられることとなった。高木虎之介選手(モー・ナン・レーシング)はこのレースでも12位に終わり、エンジン、シャーシに苦しめられた今季の戦いを象徴するような結果に終わった。
 

IRL 2004シーズン第16戦 Chevy 500 最終結果(オーバルトラック1周 1.5miles)
着順 予選 車番 Driver Car Name シャシー/エンジン 周回数 リタイヤ理由 得点 総合
得点
1 1 3 エリオ・カストロネベス Team Penske ダラーラ/トヨタ 200 完走 53 461
2 8 11 トニー・カナーン Andretti Green Racing ダラーラ/ホンダ 200 完走 40 618
3 7

26
ダン・ウェルドン Andretti Green Racing ダラーラ/ホンダ 200 完走 35 533
4 3 17 ヴィトール・メイラ Team Rahal G-フォース/ホンダ 200 完走 32 376
5 10 5 エイドリアン・フェルナンデス Fernandez Racing G-フォース/ホンダ 200 完走 30 445
6 5

1
スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing G-フォース/トヨタ 200 完走 28 355
7 14

13
マーク・テイラー (R) Access Motorsports

G-フォース/ホンダ
200 完走 26 232
8 13 8 スコット・シャープ Kelley Racing ダラーラ/トヨタ 200 完走 24 282
9 21 2 タウンゼンド・ベル Panther Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 22 193
10 11 14 A.J.フォイト4世 A.J. Foyt Enterprises ダラーラ/トヨタ 200 完走 20 232
11 18 24 フェリペ・ジャフォーネ Dreyer & Reinbold Racing ダラーラ/シボレー 199 完走 19 214
12 16

12
高木虎之介 Mo Nunn Racing ダラーラ/トヨタ 198 完走 18 263
13 15

20
トーマス・エンゲ (R) Patrick Racing

ダラーラ/シボレー
198 完走 17 31
14 9 51 アレックス・バロン Cheever Racing ダラーラ/シボレー 185 クラッシュ 16 310
15 19

27
ダリオ・フランキッティ Andretti Green Racing ダラーラ/ホンダ 184 クラッシュ 15 409
16 6 7 ブライアン・ハータ Andretti Green Racing ダラーラ/ホンダ 173 ハンドリング 14 362
17 2 6 サム・ホーニッシュJr. Team Penske ダラーラ/トヨタ 163 電気系 13 387
18 20 4 トーマス・シェクター Panther Racing ダラーラ/シボレー 105 メカニカル 12 230
19 12 55 松浦孝亮 (R) Super Aguri Fernandez Racing G-フォース/ホンダ 59

ギアボックス
12 280
20 4 15 バディ・ライス Team Rahal G-フォース/ホンダ 42

電気系
12 485
21 17 52 エド・カーペンター (R) Cheever Racing ダラーラ/シボレー 3 クラッシュ 12 245

トータルレースタイム: 1時間49分32秒2547、平均スピード: 159.397 mph

ファステストラップ:ブライアン・ハータ(83周目、214.923mph、24.3715秒)

ラップリーダー
ドライバー リードラップ
エリオ・カストロネベス 104周(1-56, 66-91, 93, 180-200)
サム・ホーニッシュJr. 53周(57-59, 111-160)
エイドリアン・フェルナンデス 18周(92, 94-110)
ダン・ウェルドン 14周(65, 167-179)
トニー・カナーン 5周(162-166)
スコット・シャープ 3周(60-62)
ダリオ・フランキッティ 2周(63-64)
ヴィトール・メイラ 1周(161)
 
イエローフラッグ
周回 原因ドライバー 事故種類
4-11 エド・カーペンター(リタイヤ) アクシデント(バックストレート)
106-114 トーマス・シェクター(リタイヤ) スプレー
165-169 サム・ホーニッシュJr.(リタイヤ) エンジンストール(ピット出口)
185-197 アレックス・バロン、ダリオ・フランキッティ(共にリタイヤ) アクシデント(ターン4)
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