８月１０日、IRL第１１戦、Emerson Indy 250がゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで行われた。1.25マイルという、珍しいミッド・オーバルでのレースは、後半戦も佳境に入って来ることもあってランキングを見据えた神経戦が始まるところでもある。例年ランキングトップに絡むペンスキー勢が調子を上げて来るのだが、今年も例外ではなく、このレースに合わせたかのようにエリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）が予選から絶好調。スタート直後こそ数台の先行を許すものの、終わってみればレースの半分を支配する圧勝で今季の初勝利を挙げた。ランキングはトップのトニー・カナーン（アンドレッティ・グリーン・レーシング）（このレース２位）とわずか１０ポイント差の３位につけ、今季まだ未勝利だったのが信じられないくらいの安定性を見せている。３位にもペンスキーのジル・ド・フェランが入った。日本勢は、このレースから突如シャシーをダラーラに変更した高木虎之介選手（モー・ナン・レーシング）が、車に手こずりながらも手ごたえのある７位を獲得。一方のロジャー安川選手（スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング）は８９周目に無念のクラッシュで１８位に終わっている。

IRL 2003シーズン第11戦 Emerson Indy 250 最終結果（オーバルトラック１周 1.25 miles）

着順	予選	車番	Driver	Car Name	シャシー／エンジン	周回数	リタイヤ	得点	総得点
1	1	3	エリオ・カストロネベス	Team Penske	ダラーラ／トヨタ	200	完走	52	347
2	3	11	トニー・カナーン	Andretti Green Racing	ダラーラ／ホンダ	200	完走	40	357
3	4	6	ジル・ド・フェラン	Team Penske	ダラーラ／トヨタ	200	完走	35	350
4	7	10	トーマス・シェクター	Chip Ganassi Racing	G-フォース／トヨタ	200	完走	32	246
5	12	26	ダン・ウェルドン (R)	Andretti Green Racing	ダラーラ／ホンダ	200	完走	30	163
6	14	4	サム・ホーニッシュJr.	Panther Racing	ダラーラ／シボレー*	200	完走	28	256
7	10	12	高木虎之介	Mo Nunn Racing	ダラーラ／トヨタ	200	完走	26	229
8	13	13	グレッグ・レイ	Access Motorsports	G-フォース／ホンダ	200	完走	24	177
9	15	2	ヴィトール・メイラ	Team Menards	ダラーラ／シボレー	198	完走	22	110
10	20	8	スコット・シャープ	Kelley Racing	ダラーラ／トヨタ	197	完走	20	245
11	21	91	バディ・ラジェ	Hemelgarn Racing	ダラーラ／シボレー	196	完走	19	156
12	19	24	ロビー・ビュール	Dreyer & Reinbold Racing	ダラーラ／シボレー	196	完走	18	156
13	18	23	サラ・フィッシャー	Dreyer & Reinbold Racing	ダラーラ／シボレー	195	完走	17	144
14	11	52	バディ・ライス	Cheever Racing	ダラーラ／シボレー*	193	完走	16	190
15	5	9	スコット・ディクソン	Chip Ganassi Racing	G-フォース／トヨタ	158	ギアボックス	15	333
16	8	21	アレックス・バロン	Mo Nunn Racing	G-フォース／トヨタ	135	ギアボックス	14	135
17	16	14	A.J.フォイト４世 (R)	A.J. Foyt Enterprises	ダラーラ／トヨタ	117	ギアボックス	13	132
18	9	55	ロジャー安川 (R)	Super Aguri Fernandez Racing	ダラーラ／ホンダ	89	クラッシュ	12	189
19	2	15	ケニー・ブラック	Team Rahal	ダラーラ／ホンダ	86	電気系	11	268
20	17	31	アル・アンサーJr.	Kelley Racing	ダラーラ／トヨタ	41	クラッシュ	10	259
21	6	27	ブライアン・ハータ	Andretti Green Racing	ダラーラ／ホンダ	40	クラッシュ	9	134

*：New Type Chevrolet Engines

トータルレースタイム： 1時間50分52秒5587、平均スピード： 135.286mph

ファステストラップ：スコット・ディクソン（148周目、 169.433mph、26.5592秒）