2002年第3戦 Indy Racing League 400

California Speedway (California)

ペンスキーがなんだ!ホーニッシュJr.わずか1戦で再び王者に!

 3月24日、インディ−レーシングリーグの第3戦、Indy Racing League 400が開催された。開催場所であるカリフォルニア・スピードウェイはIRL初開催ながら、CARTではお馴染み、ドラフティングによるトップ交替が何度も見られる非常に見ごたえのあるレースが展開される所として有名で、今回のレースでもトップ交替劇が数え切れないほど行われる激戦となった。フィニッシュライン計時だけで実に40回もの交替劇が見られたこのレースを征したのは、前戦でペンスキーに出し抜かれて悔しい思いをしたサム・ホーニッシュJr.(パンサー・レーシング)だった。ホーニッシュJr.はこれで今季2勝目、サーキットの性格を問わないその強さは、出し抜かれたペンスキー勢を再び出し抜くには十分のパフォーマンスだったと言えよう。2位にはジャック・ラジェ(チーム・メナード)が入り、3位はルーキーのローレント・レドン(トライスター・モータースポーツ)が予選からの好調を維持して初表彰台を獲得した。ペンスキー勢は4位ジル・ド・フェラン、5位エリオ・カストロネベスと、表彰台を逃す結果となり、インディ500に向けてのスーパースピードウェイの予行演習に若干の不安を残す結果となった。一方、そのインディ500参戦の予行演習を目的に今大会のみの参戦となったジミー・バッサー(チーム・レイホール)はトップと同一周回でフィニッシュしたものの9位と、やや振るわなかった。日本勢は、ぶっつけ本番で予選12位の好成績でスタートした服部茂章選手はエンジントラブルで、野田英樹選手はハイスピードオーバルの洗礼を受ける形でクラッシュして、共に満足行かないままレースを終えている。
 

IRL 2002シーズン第3戦 Indy Racing League 400 最終結果(オーバルトラック1周 2.0 miles)
着順 予選 車番 Driver Car Name シャシー/エンジン 周回数 リタイヤ 得点

総得点
1 4 4 サム・ホーニッシュJr. Panther Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 52 141
2 2 2 ジャック・ラジェ Team Menards ダラーラ/シボレー 200 完走 40 80
3 5 34 ローレント・レドン (R) Tri Star Motorsports ダラーラ/インフィニティ 200 完走 35 66
4 11 6 ジル・ド・フェラン Team Penske ダラーラ/シボレー 200 完走 32 112
5 14 3 エリオ・カストロネベス Team Penske ダラーラ/シボレー 200 完走 30 115
6 8 21 フェリぺ・ジャフォネ Mo Nunn Racing G-フォース/シボレー 200 完走 28 65
7 26 91 バディ・ラジェ Hemelgarn Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 26 60
8 9 8 スコット・シャープ Kelley Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 24 48
9 16

19
ジミー・バッサー Team Rahal

ダラーラ/シボレー
200 完走 22 22
10 6 9 ジェフ・ワード Chip Ganassi Racing G-フォース/シボレー 200 完走 20 64
11 7 7 アル・アンサーJr. Kelley Racing ダラーラ/シボレー 199 完走 19 60
12 18 44 アレックス・バロン Blair Racing ダラーラ/シボレー 199 完走 18 49
13 20 14 アイルトン・ダレ A.J. Foyt Enterprises ダラーラ/シボレー 199 完走 17 55
14 17 99 リッチー・ハーン Sam Schmidt Motorsports ダラーラ/シボレー 198 完走 16 16
15 15 11 エリセオ・サラザール A.J. Foyt Enterprises ダラーラ/シボレー 197 完走 15 77
16 19 31 ジョージ・マック (R) 310 Racing G-フォース/シボレー 197 完走 14 41
17 22 10 ロビー・マッギー Cahill Racing ダラーラ/シボレー 197 完走 13 38
18 13 98 ビリー・ボート Boat Indy Racing ダラーラ/シボレー 196 完走 12 50
19 24 16 ジョン・ハーブ Racing Professionals G-フォース/シボレー 195 完走 11 34
20 1 51 エディー・チーバーJr. Cheever Racing ダラーラ/インフィニティ 190 エンジン 10 30
21 27 24 ミーモ・ギドリー Dreyer & Reinbold Racing G-フォース/インフィニティ 184 完走 9 9
22 10

55
リック・スレッドウェイ (R) Treadway Racing G-フォース/シボレー 179 完走 8 36
23 21 37 ジョン・デ・ブリス (R) Brayton Racing ダラーラ/シボレー 178 完走 7 28
24 3 52 トーマス・シェクター (R) Cheever Racing ダラーラ/インフィニティ

163
クラッシュ 6 40
25 25 20 野田 英樹 (R) Convergent Racing G-フォース/シボレー

158

クラッシュ
5 32
26 12

12
服部 茂章 Bradley Motorsports

ダラーラ/インフィニティ
146 エンジン 4 9

27

23
18 ジェレット・シュレイダー PDM Racing ダラーラ/シボレー

15

燃料ポンプ

3

3

トータルレースタイム: 2時間13分49秒2106、平均スピード: 179.345 mph

ファステストラップ:トーマス・シェクター(73周目、 222.559mph、32.3509秒)

ラップリーダー
ドライバー リードラップ
サム・ホーニッシュJr. 73周(2-3, 17-18, 22, 25-28, 41-71, 83-87, 121-141, 152-154, 178-179,
199-200)
ジャック・ラジェ 45周(37-40, 75-78, 94-95, 97-98, 111-120, 155-156, 159, 161, 168,
180-181, 183-198)
エディー・チーバーJr. 33周(4-16, 19-21, 23-24, 36, 74, 157-158, 160, 162-167, 175-177, 182)
トーマス・シェクター 28周(29-35, 72-73, 88-93, 96, 99-110)
スコット・シャープ 10周(142-151)
ジル・ド・フェラン 6周(169-174)
エリオ・カストロネベス 4周(79-82)
ジェフ・ワード 1周(1)
 
イエローフラッグ
周回 原因ドライバー 事故種類
85-89 なし ごみ
139-144 なし ごみ
147-149 服部 茂章(リタイヤ) エンジンオイル噴出(ターン2)
165-173 野田 英樹、トーマス・シェクター(リタイヤ) アクシデント(ターン4)
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