2002年第14戦 Delphi Indy 300

Chicagoland Speedway (Illinoui)

ホーニッシュJr.インチ差の勝利!最終戦を前に貴重な1勝!

 IRLシリーズもいよいよ残り2戦となり、ランキング争いも熾烈となっているなか、9月8日、IRL第14戦、Delphi Indy 300がシカゴランド・スピードウェイで開催された。ポイント争い上位の中で、予選で優位を勝ち取ったのはサム・ホーニッシュJr.(パンサー・レーシング)で、ポールポジションからスタートとなった。一方ランキングトップに立つエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は予選に失敗、21番グリッドと言う極めて後方からの不利なスタートを強いられた。そしてランク2位のジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)は、焦りからか、51周に自らアクシデントを引き起こしてリタイヤ、大事なレースをわずか7ポイントで終えてしまう。そうなると、あとはカストロネベスの追い上げだけを気にすればよいはずのホーニッシュJr.だったが、そうはさせじとぴったりとくっつく1台の車。アル・アンサーJr.(ケリ−・レーシング)が最後の最後まで激しいつばぜり合いを演じ続けた。フィニッシュラインはほぼ同時に駆け抜けた2人、その差わずかに0.0024秒、長さにして数インチの超僅差で優勝したのは、ホーニッシュJr.だった。彼はこれで今季5勝目となるが、今までのどの勝利よりも欲しかった1勝を手にすることに成功、最終戦を前にしてカストロネベスに10ポイント、ド・フェランに36ポイントの差をつけることとなった。アンサーJr.は惜しくも2位に止まったが、最後まで食らい付いたその意地は、彼の元気な姿を誇示するに十分だった。3位はバディ・ラジェ(ヘメルガン・レーシング)。野田英樹選手(インディ・リージェンシー・レーシング)は、車が全く言うことを聞かず、ハンドリングに異常を感じて早々とレースから撤退、24位に終わった。この結果、年間ランクを争うのはホーニッシュJr.、カストロネベスの2人(ド・フェランも権利はあるが)に絞られたと言ってよい。
 

IRL 2002シーズン第14戦 Delphi Indy 300 最終結果(オーバルトラック1周 1.5 miles)
着順 予選 車番 Driver Car Name シャシー/エンジン 周回数 リタイヤ 得点

総得点
1 1 4 サム・ホーニッシュJr. Panther Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 52 479
2 3 7 アル・アンサーJr. Kelley Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 40 303
3 22 91 バディ・ラジェ Hemelgarn Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 35 279
4 21 3 エリオ・カストロネベス Team Penske ダラーラ/シボレー 200 完走 32 469
5 6 51 エディー・チーバーJr. Cheever Racing ダラーラ/インフィニティ 200 完走 30 256
6 10 21 フェリぺ・ジャフォネ Mo Nunn Racing G-フォース/シボレー 200 完走 28 419
7 16 8 スコット・シャープ Kelley Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 26 300
8 5 2 ヴィトール・マイラ (R) Team Menards ダラーラ/シボレー 200 完走 24 61
9 2 52 バディ・ライス (R) Cheever Racing ダラーラ/インフィニティ 200 完走 22 112
10 7 15 ダン・ウエルドン (R) Panther Racing ダラーラ/シボレー 200 完走 20 20
11 19 12 ラウル・ボゼール Bradley Motorsports ダラーラ/インフィニティ 200 完走 19 150
12 18 44 アレックス・バロン Blair Racing ダラーラ/シボレー 199 完走 18 336
13 23

55
ウイル・ラングホーン (R) Sam Schmitt Motorsports

G-フォース/シボレー
180 メカニカル 17 29
14 24 31 ジョージ・マック (R) 310 Racing G-フォース/シボレー 180 完走 16 182
15 17 78 トニー・レナ (R) Kelley Racing ダラーラ/シボレー 153 クラッシュ 15 99
16 15 14 アイルトン・ダレ A.J. Foyt Enterprises ダラーラ/シボレー 153 クラッシュ 14 286
17 20 20 グレッグ・レイ Sam Schmitt Motorsports ダラーラ/シボレー 140 完走 13 112
18 14 11 エリセオ・サラザール A.J. Foyt Enterprises ダラーラ/シボレー 131 エンジン 12 143
19 4 98 ビリー・ボート Boat Indy Racing ダラーラ/インフィニティ 120 エンジン 11 219
20 9 24 ロビー・ビュール Dreyer & Reinbold Racing G-フォース/インフィニティ 113 エンジン 10 165
21 13 9 ジェフ・ワード Chip Ganassi Racing G-フォース/シボレー 106 エンジン

9
263

22

12

23
サラ・フィッシャー Dreyer & Reinbold Racing G-フォース/インフィニティ

61

エンジン
8 142

23

11
6 ジル・ド・フェラン Team Penske ダラーラ/シボレー

51

クラッシュ

7

443

24

25
28 野田英樹 Indy Regency Racing G-フォース/シボレー

45

ハンドリング

6

51

25

8
34 ローレント・レドン (R) Tri Star Motorsports ダラーラ/インフィニティ

14

エンジン

5

209

トータルレースタイム: 2時間04分39秒5354、平均スピード: 146.319 mph

ファステストラップ:バディ・ライス(146周目、 224.064 mph、24.4216秒)

ラップリーダー
ドライバー リードラップ
サム・ホーニッシュJr. 102周(1-25, 56, 75-116, 151-158, 169-177, 179-185, 187-189, 192, 195-200)
アル・アンサーJr. 34周(48-55, 57-74, 167-168, 178, 186, 190-191, 193-194)
スコット・シャープ 34周(117-150)
バディ・ライス 22周(26-47)
エリオ・カストロネベス 8周(159-166)
 
イエローフラッグ
周回 原因ドライバー 事故種類
14-24 ローレント・レドン(リタイヤ) エンジンブロー(ターン1)
52-73 ジル・ド・フェラン(リタイヤ) アクシデント(ターン2)
87-93 エリセオ・サラザール スピン(バックストレート)
115-119 なし ごみ(ターン2)
154-165 アイルトン・ダレ(リタイヤ)、トニー・レナ(リタイヤ) アクシデント(バックストレート)
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