６月１８日、今季唯一の２週連続開催となるＩＲＬ第６戦 Radisson Indy 200 がパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイで開催され、今季唯一開幕から日産インフィニティエンジンを使うエディー・チ−バーJr.が今季初優勝を飾ると共に、インフィニティエンジンにとって参戦４年目にして初めての優勝を飾った。インフィニティエンジンはこの４年間あまりいい成績が残せず年々ユーザーが減っていて今季開幕当初はチ−バー１台のみで存亡の危機に立たされていただけに嬉しさもひとしおであろう。１週間前にトヨタがCARTで初優勝していることも刺激剤となったかも知れない。いずれにせよ２週連続で日本のエンジンメーカーに嬉しいニュースとなった。レースはチ−バーが172周目にトップを奪ったのち快走し、最後はイエローの中でフィニッシュ。チ−バーにとっても昨年開幕戦以来の優勝となった。２位はルーキーのアイルトン・ダレが粘り強くトップ集団に食らい付き初の表彰台をゲットした。３位は最多リードラップのスコット・シャープ。チ−バーはこれによって１７６ポイントで年間ランキングトップに躍り出た。このレースの優勝者は年間王者となる伝説が３年続いており、チ−バーはそのチャンスにぐっと近付いたことになる。一方、前戦から参戦の服部茂章選手は安定性を欠き１７位に終わっている。

IRL 2000シーズン第６戦 最終結果（オーバルトラック１周 1.0 mile）

トータルレースタイム： 1時間28分44秒257、平均スピード： 135.230 mph

ファステストラップ：バズ・カルキンス（188周目、 167.131mph、21秒540）

Firestone "First at 100" Award（レースディスタンスの半分終了時のトップ）：スコット・シャープ

ラップリーダー

ドライバー	リードラップ
スコット・シャープ	77周（62-133, 147-151）
ロビー・ビュール	61周（1-61）
エディー・チーバーJr.	39周（134-143, 172-200）
ステファン・グレゴワール	17周（155-171）
マーク・ディズモア	3周（152-154）
ドニ−・ビークラー	3周（144-146）

　
イエローフラッグ

周回	原因ドライバー	事故種類
7-15	ビリー・ボート サラ・フィッシャー（リタイヤ）	スピン（ターン２） アクシデント（ターン２）
62-66	ロビー・ビュール（リタイヤ）	エンジン
80-83	服部茂章	スピン（ターン２）
97-103	グレッグ・レイ（リタイヤ）	アクシデント（ターン４）
199-200	アル・アンサーJr.（リタイヤ） ドニ−・ビークラー（リタイヤ）	アクシデント（ターン１）