2000年第5戦 Casino Magic 500 at Texas Motor Speedway

服部堂々の8位デビュー!雨に悩まされたレースはシャープが優勝。

 INDY 500の余韻もまだ残る6月11日、テキサス・モータースピードウェイでIRL第5戦 Casino Magic 500 決勝が行われた。予選が雨で中止、決勝も雨のために1日順延され、レース当日も開始直後の9〜22周は雨でイエローとなるなど、INDY 500同様雨に悩まされながらのレースとなった。レースは計31回もトップが入れ替わる激しい争いが展開された一方で、イエローが4回、しかも雨以外のいずれもがエンジントラブルによるものでクラッシュのない極めてクリーンなレースが展開され、終盤抜け出したスコット・シャープ(ケリ−・レーシング)が約1年振りの勝利を手にした。2位には最近活躍目覚ましいロビー・マッギー(スレッドウェイ・レーシング)が入った。3位は激しい争いのなかこつこつと最多リードラップを得たアル・アンサーJr.(ギャレス・ECR・レーシング)が入った。また、IRLで走ることを公表してから練習不足を理由にキャンセルが続いていた服部茂章選手(スレッドウェイ・レーシング)がこのレースで待ちに待ったデビューを果たし、序盤にペナルティで順位を落とすも粘り強い走りを見せ、このレースルーキー最高位となる8位でゴール、24ポイントを獲得している。ポイントリーダーのバディ・ラジェ(ヘメルガン・レーシング)は1周遅れの7位でフィニッシュ、5位フィニッシュのスコット・グッドイヤー(パンサー・レーシング)にわずかにポイント差を縮められたもののリーダーの座を守っている。

IRL 2000シーズン第5戦 最終結果(オーバルトラック1周 1.5 mile)

着順 予選 車番 ドライバー シャシー/エンジン 周回数 リタイヤ理由

得点

総得点

1
12 8 スコット・シャープ ダラーラ/オーロラ 208 完走

50

122 (6)

2 14 5 ロビー・マッギー G-フォース/オーロラ 208 完走

40

103 (9)

3 9 3 アル・アンサーJr. G-フォース/オーロラ

208
完走

37

115 (8)

4 19 12 バズ・カルキンス ダラーラ/オーロラ

208
完走

32

80 (15)

5 3 4 スコット・グッドイヤー ダラーラ/オーロラ

208
完走

30

142 (2)

6 6 28 マーク・ディズモア ダラーラ/オーロラ

208
完走

28

122 (6)

7 1

91
バディ・ラジェ

ダラーラ/オーロラ
207 完走

26

164 (1)

8 26 55 服部茂章 (R) G-フォース/オーロラ

207
完走

24

24 (31)

9 5 51 エディー・チーバーJr. ダラーラ/インフィニティ

207
完走

22

126 (3)

10 20 88 アイルトン・ダレ (R) G-フォース/オーロラ

207

完走

20

68 (19)

11 15 7 ステファン・グレゴワール G-フォース/オーロラ 205 完走

19

81 (14)

12 25 15 サラ・フィッシャー (R) ダラーラ/オーロラ 204 完走

18

49 (22)

13 16 20 タイス・カールソン ダラーラ/オーロラ

204
完走

17

73 (17)

14 18 33 ジャック・ラジェ

G-フォース/オーロラ

204
完走

16

60 (20)

15 17 1 グレッグ・レイ ダラーラ/オーロラ

202

エンジン

15

70 (18)

16 23 27 ジミー・カイト G-フォース/オーロラ

201

完走

14

33 (25)

17 4 11 エリセオ・サラザール G-フォース/オーロラ

179

エンジン

13

123 (5)

18 2 24 ロビー・ビュール G-フォース/インフィニティ 179 完走

12

124 (4)

19 7 14 ジェフ・ワード G-フォース/オーロラ

168

エンジン

11

97 (11)

20 13 18 サム・ホーニッシュJr. (R) ダラーラ/オーロラ 131 電気系

10

74 (16)

21 10 6 ジェレット・シュレイダー (R) ダラーラ/オーロラ

124

ギアボックス

9

86 (13)

22 8 98 ドニー・ビークラー ダラーラ/オーロラ

115

エンジン

8

93 (12)

23 11 81 ビリー・ボート ダラーラ/オーロラ

107

燃料ポンプ

7

98 (10)

24 22 16 デイビー・ハミルトン G-フォース/オーロラ

84

エンジン

6

42 (23)

25 27

19
ビリー・ロー

ダラーラ/オーロラ

60

エンジンブロー

5

5 (42)

26 21 30 ロビー・アンサー ライリー・スコット/オーロラ

34

駆動系

4

10 (34)

27

24

43
ドグ・ディデロ (R)

ダラーラ/オーロラ

26

ハンドリング

3

35 (24)

トータルレースタイム: 1時間47分19秒835、平均スピード: 169.182 mph

ファステストラップ:エディー・チーバーJr.(61周目、 213.065 mph、24秒584)

Firestone "First at 100" Award(レースディスタンスの半分終了時のトップ): アル・アンサーJr.

WorldCom Long Distance Award(レース中最も順位を上げたドライバー):服部茂章(26→8)

ラップリーダー
ドライバー リードラップ
アル・アンサーJr. 79周(46-54, 56-62, 64-65, 79, 81, 87, 89-90, 94-111, 122-159)
バディ・ラジェ 62周(1-2, 5-7, 17-28, 30-45, 63, 66-78, 80, 82-86, 88, 91-93, 160-164)
スコット・シャープ 38周(55, 170-201, 204-208)
マーク・ディズモア 13周(12-16, 119-121, 165-169)
スコット・グッドイヤー 6周(3-4, 8-11)
エディー・チーバーJr. 6周(112-117)
ロビー・マッギー 3周(118, 202-203)
エリセオ・サラザール 1周(29)
 
イエローフラッグ
周回 原因ドライバー 事故種類
9-22 なし
62-67 ビリー・ロー(リタイヤ) エンジンによる白煙(ターン4)
171-176 ジェフ・ワード(リタイヤ) エンジン(ターン4)
181-187 エリセオ・サラザール(リタイヤ) エンジン(ターン1)

Back