2001年第15戦 Lausitz Ring (Germany) ---Superspeedway---

ザナルディが選手生命を絶たれる大事故!ブラック4勝目。虎之介が6位と健闘。

 9月15日、アメリカ本土がテロ事件で悲しみに暮れる中、初のヨーロッパ開催となるCART第15戦がドイツに建設されたラウジッツ・リングの2マイルスーパースピードウェイで行われた。マイケル・アンドレッティ(チーム・モトローラ)を始めとする数人のレース関係者がアメリカ発の飛行機の制限の影響でギリギリのドイツ入りとなったほか、予選までのセッションが雨のために全てキャンセルされるなど、開催にこぎ着けるまで波乱に満ちたレースウィークとなった。そして、レースでもとんでもない事故が起こってしまった。142周目、最後のピットストップを終えてピットアウトしようとしたアレックス・ザナルディ(モー・ナン・レーシング)がピットアウト時に体勢を崩しスピン。そこに運悪くアレックス・タグリアーニ(フォーサイス・レーシング)が避け切れずフルスピードで激突、ザナルディのマシンはモノコックごと大破した。その様子は本来足がある部分がむき出しになっている程の悲惨さで、ザナルディはその後やはりショック症状のタグリアーニとともに病院に運ばれたが、残念ながら両足切断という悲しい診断が下されてしまった。なおタグリアーニは大事には至っていない模様。レースはその後イエローフラッグのまま12周走った後終了。結果はケニー・ブラック、マックス・パピスのチーム・レイホール勢が優勝、2位を独占、3位にパトリック・カーペンティア(フォーサイス・レーシング)が入った。開催前のドタバタでとてもレースどころじゃないはずだったアンドレッティだが、4位でフィニッシュし、精神的強さを披露した。前戦で自己最高位を記録した高木虎之介選手はここでも順調な走りを見せ、日本人最高タイの6位を記録した。中野選手は22位に終わった。

主な結果は次の通り。

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