雨のため順延されて行われたナザレスでの第２戦の決勝が５月２７日行われた。レースは１周目からダリオ・フランキッティ（チーム・グリーン）がスピンして戦列を離れる荒れた展開となり、ポールポジションのファン・モントーヤ（チップ・ガナッシ・レーシング）とポール・トレイシー（チーム・グリーン）が先頭争いを展開する。しかし２台とも中盤にマシンの異常を訴えピットストップで順位を落とす。代わって１５０周過ぎにジル・ド・フェラン（チーム・ペンスキー）がトップに立ち、徐々にリードを広げていく。結果７台ものクラッシュにより度重なり出されたイエローにもド・フェランは動じることなくレースを淡々とこなし、約１年ぶりとなる通算４勝目を手にした。この勝利は同時にチーム・ペンスキーの記念すべき１００勝目であり、同一チームによる１００勝はもちろんCART史上初である。１００勝達成までに３年もの歳月を費やし、しかも自作シャーシを諦めての参戦で、捨て身の姿勢が実った格好となった。また、長らく不調に喘いでいたパック・ウエスト・レーシングのマウリシオ・グージェルミンが久々の好走を見せ、終盤にはブラック、モレノ、フェルナンデス、モントーヤとの争いを征して堂々２位入賞した。３位はケニー・ブラックが入り、今季ルーキー最高位となった。ランキングトップはポール・トレイシー（チーム・グリーン、今回１０位）が守っている。日本の黒澤選手はプラクティス中に派手なクラッシュを演じ、決勝の出走を取り止めている。中野選手は準備不足を理由に参加していない。
主な結果は次の通り。
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第５戦の結果 １ ジル・ド・フェラン チーム・ペンスキー
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