2000年第3戦 Rio 400 (Brazil) ---(Quad) Oval Course---

フェルナンデスの今季初ポイントは優勝。タグリアーニの健闘光る。

 CART今季第3戦Rio 400が4月30日、ブラジルのリオデジャネイロで行われ、今季不運が重なってまだポイントのなかったエイドリアン・フェルナンデス(パトリック・レーシング)が我慢のレースを走り抜き今季初ポイントを優勝で飾った。ルーキーのアレックス・タグリアーニ(フォーサイス・レーシング)が初のポールポジションを獲得して始まった今回のレースは、タグリアーニが新人らしからぬパフォーマンスを披露して終始トップをキープする展開で推移した。レース中盤はピットインのタイミングで各車の作戦が別れる心理戦となり、タグリアーニを中心として目まぐるしくトップが入れ替わる展開となった。フェルナンデス、ジミー・バッサー(チップ・ガナッシ・レーシング)、ポール・トレイシー(チーム・グリーン)らはイエローコーションを利用して順位を上昇させるも、タグリアーニには追いつけなかった。しかし残り10周でタグリアーニがスピン、何台かを巻き込む。タグリアーニはさらにその4周後にもスピンを侵しリタイヤする。このタグリアーニの2回目の事故によるフルコースコーションのままチェッカーとなり、タグリアーニの後ろで粘っていたフェルナンデスが今季初優勝を遂げた。2位はバッサーで、4位、3位、2位と3戦連続でトヨタエンジンの最高位を更新しており、次のもてぎにトヨタ初優勝の期待がかかる。3位にはトレイシーが入り、ポイントリーダーの座をキープした。クリスチァーノ・ダ・マッダが自己最高の4位に入り、トヨタ車が2、4位とその実力が本物になってきた。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いは、すばらしいパフォーマンスを見せたタグリアーニが結局2ポイントを追加したのみで、今回10位のケニー・ブラックも巻き込んでいよいよ混線の様相を呈してきた。前回のレースで一時トップを快走した黒澤琢弥(ディル・コイン・レーシング) は健闘したが64周で姿を消している。

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