2000年第2戦 Long Beach (California, USA) ---Street Course---

黒澤ラップリーダーの快挙!17番スタートのトレイシーが優勝。

 ナザレスの延期を受けて今季第2戦となったカリフォルニア州ロングビーチでのFedEX Championship Seriesが4月16日行われた。レースはマイアミ同様荒れた展開となり、前回優勝のマックス・パピスが39周目、モントーヤが48周目に次々と脱落し、有力所が早々に消える展開で進んだ。予選トップのジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)も30周の間トップをキープした(最多ラップリードで1ポイント獲得)が、トラブルを抱え順位を下げていく。その後アンドレッティやモレノらがトップに立つ。レースも50周を過ぎた頃、ジリジリと順位を上げていた黒澤琢弥選手(ディル・コイン・レーシング)が他ドライバーが給油で順位を落とす間にトップに立つ。黒澤選手はこの時無給油作戦を決行しており、ポール・トレイシー(チーム・グリーン)に抜かれるまで7周もの間トップをキープする。その後黒澤選手はアクシデントに見舞われ74周でリタイヤする(13位)が、日本人初のトップ走行という快挙に当地も沸き上がった。レースはトレイシーがトップをキープしたままゴール。開幕戦で逃した優勝を引き寄せるとともに、史上2番目となる17位という下位グリッドスタートからの優勝となった。2位はエリオ・カストロ・ネベス(チーム・ペンスキー)が開幕戦の鬱憤をはらした。また、3位に入ったジミー・バッサー(チップ・ガナッシ・レーシング)はトヨタエンジンに初の表彰台をもたらした。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いは、この日4位に入ったアレックス・タグリアーニ(フォーサイス・レーシング)と、6位のオリオール・セルビア(PPI)が怪我で欠場の中野信治選手を上回った。

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