ナザレスの延期を受けて今季第2戦となったカリフォルニア州ロングビーチでのFedEX Championship Seriesが4月16日行われた。レースはマイアミ同様荒れた展開となり、前回優勝のマックス・パピスが39周目、モントーヤが48周目に次々と脱落し、有力所が早々に消える展開で進んだ。予選トップのジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)も30周の間トップをキープした(最多ラップリードで1ポイント獲得)が、トラブルを抱え順位を下げていく。その後アンドレッティやモレノらがトップに立つ。レースも50周を過ぎた頃、ジリジリと順位を上げていた黒澤琢弥選手(ディル・コイン・レーシング)が他ドライバーが給油で順位を落とす間にトップに立つ。黒澤選手はこの時無給油作戦を決行しており、ポール・トレイシー(チーム・グリーン)に抜かれるまで7周もの間トップをキープする。その後黒澤選手はアクシデントに見舞われ74周でリタイヤする(13位)が、日本人初のトップ走行という快挙に当地も沸き上がった。レースはトレイシーがトップをキープしたままゴール。開幕戦で逃した優勝を引き寄せるとともに、史上2番目となる17位という下位グリッドスタートからの優勝となった。2位はエリオ・カストロ・ネベス(チーム・ペンスキー)が開幕戦の鬱憤をはらした。また、3位に入ったジミー・バッサー(チップ・ガナッシ・レーシング)はトヨタエンジンに初の表彰台をもたらした。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いは、この日4位に入ったアレックス・タグリアーニ(フォーサイス・レーシング)と、6位のオリオール・セルビア(PPI)が怪我で欠場の中野信治選手を上回った。
第2戦の結果 1 ポール・トレイシー チーム・グリーン 2 エリオ・カストロ・ネベス チーム・ペンスキー 3 ジミー・バッサー チップ・ガナッシ・レーシング 4 アレックス・タグリアーニ フォーサイス・レーシング 5 ブライアン・ハータ ウォーカー・レーシング 6 オリオール・セルビア PPI・レーシング 7 ジル・ド・フェラン チーム・ペンスキー 8 マーク・ブランデル パックウエスト・レーシング 9 ロベルト・モレノ パトリック・レーシング 10 マウリシオ・グージェルミン パックウエスト・レーシング 11 ミチェル・ジョルディンJr. ベッテンハウゼン・モータースポーツ 12 ルイス・ガルシアJr. アルシェロ/プロジェクト・レーシング |