１０月３０日、今季のCART最終戦となる第２０戦がカリフォルニア州フォンタナの２マイルオーバル（スーパースピードウェイ）で行われた。前戦でポイントリーダーのジル・ド・フェラン（チーム・ペンスキー）がリタイヤしたため最終戦までタイトル争いが持ち越されたため非常にポテンシャルの高いレースとなることが期待されたが、レースは始めから荒れに荒れた。まず２９日、わずかにチャンピオンの可能性を残していたポール・トレイシー（チーム・グリーン）のエンジンが壊れ破片が散乱、クリスチアーノ・ダ・マッダ（ＰＰＩ）が巻き込まれて戦列を去ると共にイエローとなる。ところがここで雨が降り出しこの日はそのまま雨が止まずレース消化時点の状態で翌日順延となった。翌３０日もエリオ・カストロ−ネベス（チーム・ペンスキー）とアレックス・タグリアーニ（フォーサイス・レーシング）の激しいクラッシュを始めとして次々とリタイヤが続出し、最終的には完走がわずか６台というサバイバルとなる中、今季満足な成績を残せていなかったクリスチャン・フィッティパルディ（ニューマン／ハース・レーシング）がトップでチェッカー、今季１１人目の勝者となった。２位はロベルト・モレノ（パトリック・レーシング）。３位にはド・フェランがリタイヤだけはしまいと慎重にレースを走りきって入り、見事本年度のチャンピオンとなった。前戦の優勝でド・フェランに５ポイント差まで迫っていたエイドリアン・フェルナンデス（パトリック・レーシング）は、ド・フェランの前に立つことが出来ず、完走したものの５位に止まった。しかし年間２位をキープするとともに、２位に入ったモレノがランキング３位に上がったことでパトリックレーシングとしては満足行く結果になった。フェルナンデスは来季の新チーム結成を発表、中野信治選手がチームメートとなる。また、このレースにはチーム・レイホールから今季のインディ・ライツで活躍したケイシ−・メアーズがエントリー、サバイバルレースを生き残り見事４位完走をはたしている。

主な結果は次の通り。

第２０戦の結果 　１　クリスチャン・フィッティパルディ　ニューマン／ハース・レーシング 　２　ロベルト・モレノ　　　　　　　　　パトリック・レーシング 　３　ジル・ド・フェラン　　　　　　　　チーム・ペンスキー 　４　ケイシー・メアーズ　　　　　　　　チーム・レイホール 　５　エイドリアン・フェルナンデス　　　パトリック・レーシング 　６　アレックス・タグリアーニ　　　　　フォーサイス・レーシング 　７　タルソ・マルケス　　　　　　　　　ディル・コイン・レーシング 　８　アレックス・バロン　　　　　　　　ディル・コイン・レーシング 　９　エリオ・カストロ−ネベス　　　　　チーム・ペンスキー １０　ファン・モントーヤ　　　　　　　　チップ・ガナッシ・レーシング １１　ミチェル・ジョルディンJr.　　　　 ベッテンハウゼン・モータースポーツ １２　マックス・パピス　　　　　　　　　チーム・レイホール

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