2000年第1戦 Homestead (Miami, USA) ---1.5mile Oval---

待ちに待った初優勝!CART2000シーズン開幕はパピスに栄冠!

 今シーズンのCARTがフロリダ州ホームステッドにて開幕した。昨年のムーアの事故死以来チームの撤退が相次ぎ暗いイメージばかりがつきまとっていたCARTだったが、開幕戦は新チームのモー・ナン・レーシングのトニー・カナーンが初日からトップに立つなど今年も波瀾に満ちたすばらしいレースを見せてくれることを予感させる。

 レースはトップに立ったドライバーが次々とエンジントラブルで脱落するという去年のどこかのレースのような波乱の展開となり、予選トップのジル・ド・フェラン(チーム・ペンスキー)もピットタイミングに恵まれず順位を下げる。このほかローラ・トヨタのパッケージに大胆に変更したチップ・ガナッシ・レーシングのファン・モントーヤやインディ500覇者として鳴り者入りでデビューしたケニー・ブラック(チーム・レイホール)、今年から参戦の黒澤琢弥選手(ディル・コイン・レーシング)などの注目株が序盤で次々と姿を消した。レース後半は予選で振るわなかったポール・トレーシー(チームグリーン)がレースを引っ張るが、それにぴたりとついていたマックス・パピス(チームレイホール)とロベルト・モレノ(パトリック・レーシング)が残り10周でトレーシーをかわし、そのまま1ー2位でフィニッシュした。パピスはこれまで何度もトップでゴールするチャンスがありながら残り数周で勝ちを落としてしまうレースがあったが、遂に初優勝を手にした。トレーシーは3位。またド・フェランは結局6位でゴールし、ペンスキーの100勝目はお預けとなった。

 今季から参戦している日本の中野信治選手(ウォーカー・レーシング)はこの初戦8位と結果を残し5ポイントを獲得、なかなかの滑り出しを見せるとともに、アメリカのメディアでも評判が上がっている様子。

第1戦の主な結果
 1 マックス・パピス         チーム・レイホール
 2 ロベルト・モレノ         パトリック・レーシング
 3 ポール・トレーシー        チーム・グリーン
 4 ジミー・バッサー         チップ・ガナッシ・レーシング
 5 パトリック・カルパンティエ    フォーサイス・レーシング
 6 ジル・ド・フェラン        チーム・ペンスキー
 7 クリスチャン・フィッティパルディ ニューマン・ハ−ス・レーシング
 8 中野信治             ウォーカー・レーシング
 9 アレックス・タグリアーニ     フォーサイス・レーシング
10 トニー・カナーン         モ−・ナン・レーシング
11 ダリオ・フランキッティ      チーム・グリーン
12 クリスチアーノ・ダ・マッダ    PPI・レーシング

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